DXの盲点 2022 5 8
「デジタル化の不安」
たとえば、こう考えてみましょう。
あなたが集合住宅に住んでいたとします。
インターネットの光ファイバーに
一番乗りしたとすると、
ホームページの表示は驚異的に早いでしょう。
しかし、段々と遅くなってきます。
加入者が増えてきたからです。
あなたは、ホームページの表示が遅くて
イライラするようになりました。
本来であれば、
光ファイバーの容量を増やす必要がありますが、
通信事業者は民間企業なので、
そう簡単に回線の容量は増やさないでしょう。
政府が推進するデジタル化も、
通信回線の容量を増やさないで、
何でもかんでも電子化を推進すると、
国民をイライラさせる原因になります。
もちろん、通信回線の容量を増やさないで、
デジタル化を推進する方法があります。
それがエッジコンピューティングという手法です。
利用者側により近いレベルで、
処理できるものは処理するという手法です。
これで中央コンピューターの負担を減らすとともに、
通信回線の負担も減らすという手法です。
しかし、推進役の政府は、
そもそも「中央集権体質」なので、
エッジコンピューティングと対立する存在です。
DXの将来が不安です。
わかりやすく書くならば、
今のままでは、自動車を大量に売ったが、
道路は整備しなかったようなものだからです。